流れ星になったクドリャフカ〜宇宙で死んだ小犬の実話〜
┣行き着く先は落ちていく場所
「お、おい。様子がおかしいぞ!」
二回目の打ち上げも順調に進み、順調に終わるはずだった。
けれど、白いパラシュートが悲劇の幕を上げる。
上空100kmに到達、無重力状態になった後に犬たちのいる先端が切り離され、高度6kmでパラシュートが展開帰還する。
前回とは異なるR-1Bというロケットが用いられたが、それは二回目の実験でも同じことであるはずだった。
けれど、機体の上昇中にパラシュートが飛び出してしまった。
みるみる間に機体はバランスを崩し、落ちていく。