流れ星になったクドリャフカ〜宇宙で死んだ小犬の実話〜
┗傷む夢
ひしゃげた機体から救出されたのは、もうひしゃげた二匹の体だった。
もう動かなくなり鼓動も聞こえないのに、まだ温い。
皆すすり泣きながら、別れを惜しんだ。
けれど、皮肉なことにデータレコーダーだけは無事に回収された。
「二人の犠牲は無駄にしない」
所長がはっきりと言い切った。
「はいっ!」
全員がしっかりと頷く。
僕は、凍りついていた。
引き返す道など、はじめっからなかった。
もう動かなくなり鼓動も聞こえないのに、まだ温い。
皆すすり泣きながら、別れを惜しんだ。
けれど、皮肉なことにデータレコーダーだけは無事に回収された。
「二人の犠牲は無駄にしない」
所長がはっきりと言い切った。
「はいっ!」
全員がしっかりと頷く。
僕は、凍りついていた。
引き返す道など、はじめっからなかった。