流れ星になったクドリャフカ〜宇宙で死んだ小犬の実話〜
 デジク、リサ。

 僕は、君たちを誇りに思う。

 人類の夢のために命を落とした君たちのことを、忘れはしないだろう。

 君たちは歴史に名を刻まれる。

 最初の犠牲として、後世まで残るだろう。

 ごめんね。

 けれど、いくら謝っても許されないだろう。

 最後の瞬間、何を思い何を見ただろうか。

 きっと怖かったよね。

 きっともっと生きたかったよね。



 君達の墓前に、花と涙と名誉しか飾れない僕たちを、許さなくていいから。

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