流れ星になったクドリャフカ〜宇宙で死んだ小犬の実話〜

┗難しい気持ち

 子犬たちが順調に大きくなり、小さな歯が生えた。

 アルビナは育児疲れで毛艶も悪くなりボサボサで、でも相変わらずかいがいしい。

 子供に会わせようとトラスキンさんに連れてこられたイヴァンは、子犬を守るアルビナに威嚇される。


 そんな程度の異変しかない、平和な日々が続いていた。


 飛行実験もここのところ、大きな事故もない。

 穏やかな気持ちだった。



 R-7ロケットが完成するまでは……


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