流れ星になったクドリャフカ〜宇宙で死んだ小犬の実話〜

「帰還させる技術がまだまだだから、実際に生き物を乗せて宇宙に行くようになるには、あと二年はかかるわよ」

「帰還させる技術?」


 今まで通り、パラシュートではダメなのだろうか?

 首を傾げると、説明をしてくれる。


「今までとは違って、大気圏外まで行くからね。大気圏への再突入時は超高速になるから、衝撃波や大気の摩擦、断熱圧縮で空気が過熱されるし熱圏で……」

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