流れ星になったクドリャフカ〜宇宙で死んだ小犬の実話〜
今、宇宙に人間が作り上げた金属球が浮かんでいる。
誰もが夢見て、誰も手が届かなかった宇宙。
そこに、今、僕らの手が届いている。
その興奮を噛み締めながら、抑え、再びビープ音が聞こえるのを待った。
計算では、一時間半で地球を一周して戻ってくる予定らしい。
地球を一時間半で一周するなんて、想像がつかないぐらいのスピードだというのに、それがとても長く遅く感じられた。
サアアアアアアアア
静かなノイズが、緊張する耳にしみる。
失敗の二文字が脳裏に過ぎるのも、一度や二度ではなかった。
まだ早い、失敗を確信するにも成功を確信するにも、まだ早い。
一時間半経たなければ、そのどちらもわからない。
そして、一時間半後……
誰もが夢見て、誰も手が届かなかった宇宙。
そこに、今、僕らの手が届いている。
その興奮を噛み締めながら、抑え、再びビープ音が聞こえるのを待った。
計算では、一時間半で地球を一周して戻ってくる予定らしい。
地球を一時間半で一周するなんて、想像がつかないぐらいのスピードだというのに、それがとても長く遅く感じられた。
サアアアアアアアア
静かなノイズが、緊張する耳にしみる。
失敗の二文字が脳裏に過ぎるのも、一度や二度ではなかった。
まだ早い、失敗を確信するにも成功を確信するにも、まだ早い。
一時間半経たなければ、そのどちらもわからない。
そして、一時間半後……