Don’t injure me!



「あれ、こんなところに新しいゲームセンターできたんだ。久しぶりにやってみよっかな、ゲーム」



ゲームセンターの看板を見上げる壱川。

22歳とは思えないほど、あどけない表情で店内の様子を窺っている。

それはさながら、新しい玩具に興味津々の子供のような。


ふと、壱川は出入り口に一番近いところに見えるゲームに目を止めた。


そこにはカチャカチャとレバーやボタンを忙しく動かす子供の姿が。

その子はこちらに背を向けているため、顔はわからないが成る程。36人抜きまでいったようだ。


よほどのゲーマーか、あるいは才ある者か。

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