恋の味


「彩月...」


麻衣は私の名前を言った後、私を抱きしめた。


麻衣の優しさにまた1粒涙がこぼれた。


「うぅ....麻衣ー.....」


私は泣き崩れた。


そんな私のそばに麻衣はずっといてくれた。


「1人でなんでも抱え込まなくていいよ。彩月には私がいるんだから」


そういってくれた麻衣。


いつも一緒にいた麻衣だけど、その時はお母さんのように思えた。


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