恋の味


「幸せか幸せじゃないかなんてお前が決めることじゃないだろ?」


彩月がうつむいた。ちょっと言い過ぎたかな?


「俺はお前のことがすきなんだ!」


好き.....好きなんだ。


「私だって.....私だって好きだよ!」


え?驚きを隠せなかった。



「じゃあ.....なんで...」


「今の私じゃ海斗のこと信じられないの!」


「じゃあね......」


俺は彩月の言葉の意味が分からず腕をつかんだ。



「どういう意味だよ」



「そのまんまの意味だよ」



意味が分からない。


なんで....俺たち、あんなに幸せだったじゃないか。


彩月にとってはあの日々は幸せじゃなかったのか?



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