恋の味



「すいません、先輩!私の友達が先輩の
 こと好きなんですよ」



息切れをする私は急いでそのことを伝えた。



「まぁいいよ全然気にしてないし」



まだ息が切れていた私に対して先輩は



もう息は切れていなかった。



「あ、あの!私、海斗に一回話しました。私が勝手にしたから海斗の気持ち、全然大切にしていなかったです。先輩、ありがとうございました」



やっと息が切れた後、私の口は勝手に動いていたのだ。



「そうなんだ!よかったね」



ニコッと笑った後先輩はどこまでも青い空を見た。



つられて私も見る。



すごく青い。



心の中の乱れているところがなくなる感じ。



気持ちいい。

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