恋の味

今日は雪が降っていた。

寒い教室でずっと待っていた。

すると30分くらいで海斗が来た。

「話って何?」

こんな真剣に言われたら

ちょっと緊張する。

「告白とかじゃないよ」

そういったら海斗の顔が赤くなっていった。

「わかってるっつーの」

「まぁ、まず帰ろ」

戸惑ったような顔で私を見たけど

すぐ帰る支度をした。

帰り道。

私がずっと気になっていたこと。

それは海斗のタイプ。

ドキドキしながら、聞いてみた。

「ねぇ、海斗の...タイプってどんな人?」

今までで一番緊張した。

聞くのも緊張したけど、何んて言われるのかも

すごく緊張した。

「んー。好きな人の特徴を言ってあげるよ。
 かわいくて、背がちょっと小さくて、
 よく俺の顔をみてくる奴」

意外だった。

そういわれるなんて。

今日はなんだか素直だなぁ。

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