恋の味
2年生
最悪
クラス発表の日。
海斗と一緒のクラスがいいなと思いながら
登校してきた。
久々に会った友達。
久々に会った海斗。
全部懐かしかった。
紙が張り出されたらみんな大急ぎで見に行く。
私も必死になって紙をみた。
4組 大西海斗
あ、海斗。
私は...一緒じゃ...ない。
3組 大西彩月
3組かぁ。
海斗と一緒じゃなかったらなんか嫌だな。
校長先生の話が終わり
教室に行く。
幸い麻衣と萌生と心と一緒だったから
嬉しかった。
「彩月、大西君と一緒じゃなかったね」
自分のことのように悲しくいってくれた。
「麻衣、ありがとう。でも大丈夫だよ!
3人と一緒だったから!」
「彩月、うえーーーん!」
麻衣、優しすぎる!私のために泣いてくれるなんて。
「麻衣もう泣かないで?」
「蓮と一緒のクラスじゃないなんてぇー!」
えええええええええええええええええ
私のために泣いてくれてたんじゃないの!?
「なに驚いた顔してんの?大丈夫かぁ?」
「もしかして彩月のために泣いたと思ってるの?」
私の心を見抜いたように心が言った。
「ち、違うにきまってるし!」
「うそ!顔赤いもん!」
そう、私はいつも嘘をついたら顔が赤くなる。
「ちがうし!」
「図星だね」
心のばかぁ!
そういって心を追いかけた。