恋の味
涙が止まったのは、手紙を読んだ4時間後。
その間、私は止まらない涙を流していた。
麻衣は私の涙をずっとずっと吹きとってくれていた。
「麻衣..もう...大丈夫....だから...」
必死に言葉を出した。
それだけを伝えたくて。
「何言ってるの?全然大丈夫じゃないでしょ?」
私はなんていえばいいのかわからなかった。
「あ.....りが.....とう...」
絞り出すように出した言葉。
その言葉を聞いた麻衣は優しく笑った。