恋の味

「大丈夫だよ。昨日のドラマで感動しちゃって」


らしくないことを言ってしまった。


「嘘だ!だってこの前の映画みんな泣いてたのに彩月だけ泣いてなかったジャン」


そういわれると反抗できなかった。


「.....」


「図星?」


何も言えなかったので静かにうなずいた。


そしたら心はおなかを抱えて笑った。


「ばっかみたい。バレバレだし」


そう言ったらまた笑った。


心が普段と変わらなく接してくれると


自然に笑顔になった。


その時は海斗のことを忘れられていたのに。




< 48 / 213 >

この作品をシェア

pagetop