恋の味

そうやって、また先輩と話していた。


恋の相談に乗ってもらっていた。


「私、好きな人がいるんです」


そういうと先輩は優しく答えてくれた。


「そうなんだ。何部?」


「陸上部です」


「へぇー。同級生?」


「はい」


そうやって相談していた。


もちろん、その時に海斗が見ていたことなんて


知る由もなかった。


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