恋の味
ようやく今の状況に納得したのか
にこっと笑ってくれた。
「俺も、すきだったよ」
嘘・・・
でも、過去形なんだね・・・
やっぱり未来のこと好きなんだね。
「これだけ言っていい?」
「なに?」
「願ってるよ!海斗の幸せを。
分かってる。私じゃ海斗の幸せには
なれないんだ。海斗の幸せは未来と
でしかかなえられないんだよ!
未来とお幸せに!」
自分でもこんなこと言えたのわからなかったけど、
なぜか、一粒の涙が私の頬を伝っていった。