恋の味
あっという間に花火をする日になった。

「みんなあつまったよなぁー?」

櫻井くんの言葉にみんながうなずく。

「よーし!好きな奴と花火しよーぜ!」

好きな奴って・・・。

「だって。彩月。どーすんの?」

「私は心と咲が好きだから!
 それに付き合うとかそういうのは
 今はいいんだ」

その言葉に2人は驚いたような顔で私を見つめる。

「なんでよ?無理しなくていいよ?」

優しくいってくれた咲。

「いいの!さぁ花火しよ!」

とまどいながらも

「わかった。んじゃ楽しもぉ!」

本当は気になっていた。

すごく気になって、しょっちゅう海斗のほうを見てしまう。

楽しんではいる。でも海斗が頭から離れなかった。

これが恋っていうものなのかぁー。

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