恋の味

麻衣が登場。


そこまではシナリオ通り。


だけど、思いがけないことが起きた。


「あ、長野」


頬を赤らめながら、少し恥ずかしがっている櫻井君。


好きなのかな?そう思いながら麻衣を見る。


麻衣も櫻井君と同じで頬が赤い。


やっぱ、両想いかぁ。


「あの....さ..俺、長野のこと....好き..なんだよね」


緊張しているのか何を言ってるのかわからなかった。


けど、麻衣はわかったのだろうね。


「私も.....櫻井君のこと好き....」


そういうと、櫻井君は麻衣をそっと抱きしめた。


私は、邪魔にならずその場をそっと去って行った。


おめでとう。


その言葉を残して。
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