BITTER HONEY~女上司とイケメン部下の秘密結婚~
「会社はどちらですか?」



「…さぁ~ハッキリは訊いてません…。相手の方は年上でしかも会社の上司らしいです」



羽生先生は瞳を細め、グラスの中に残ったワインの液体をジッと見つめる。




「…名前は棗…変わった名前でしょ?」



棗??



私は思わず…ワインを飲みながら咽いでしまった。



「大丈夫ですか?奈有さん」



「大丈夫です…」



私はグラスをテーブルに置いて、おしぼりのタオルで口許と押さえた。

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