BITTER HONEY~女上司とイケメン部下の秘密結婚~
「俺は別に意地悪とか恨んで…反対していない…お前自身の覚悟を訊いている」



「…羽生先生の言いたいコトは分かりました…でも、愛し合った男女が死のコトまで考えて結婚なんてしません。先生も同じだったのではないでしょうか?」




「確かに…俺も同じだ…唯…麻子と一緒に居たかった…奪われたくなかったと言うか…麻子には良い見合い話があったんだ」



「…兄貴!?」



「…俺はお前の思うほど…立派な人間じゃない…」



「…私は棗君と結婚します…私も棗君を他の女性に奪われたくありませんから。こんな風に私を大切に思ってくれるのは棗君しかいません」



「…意外だな…奈有さんの方が棗にベタ惚れですか…」



「奈有!?」




俺の方が顔を赤く染めてしまった。



「…結婚の日取りが決まれば…教えてください…」




「はい」



「兄貴…?俺と奈有の結婚…認めてくれるの?」



「奈有さんに免じてな…」



「はぁ?」


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