BITTER HONEY~女上司とイケメン部下の秘密結婚~
私たちを包む甘く蕩けそうな雰囲気。


奥歯が歯痒くなっていく。



キスフレとして交わすキス時だってこんなに甘い雰囲気じゃないーーー・・・


淡々としてて…ドライな感じなのに。



どうしちゃったの?私たち…


私の後ろ髪を撫でる棗の手つきもいつになく優しい。



恥かしいけど…私は真っ直ぐに棗の顔を見つめる。



色素の薄い切れ長の瞳が私を熱く情熱的に見つめていた。

扇情的な棗のキス。


いつも交わす挨拶代りのキスじゃない。棗は私に恋人のキスを落とす。


棗は何度も軽いキスを落としながら…慎重に私の口内に舌を割り入れていく。



私は戸惑い、舌を喉の奥へと押し込めて抵抗したけど…棗の舌が追いかけて絡め取った。


絡まり合う二人の舌。


棗は私の身体の奥底に眠る女の官能を探っていった。


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