BITTER HONEY~女上司とイケメン部下の秘密結婚~
棗の切なげな声が鼓膜を震わせる。



私はこのまま…棗に流されていったーーー・・・



恥かしいけど…一緒にガラス張りのバスルームでシャワーを浴びる。



10年前には見れなかったあられもない棗の姿。



「人の身体ジロジロ見て…厭らしいね…奈有」



「別に…」



私は背中を向けてシャワーのヘッドを持って栓をひねり、全身のソープを流し落とす。



「!!?」


棗は私の背中に身体を密着させてきた。



太腿に押し当てられた彼の熱が私の身体の官能を煽る。


身体が迷い続ける心とは裏腹に欲望を求めていく。


自ら…男を求めるなんてはしたない。


それでも、私は棗のすべてが欲しいと思ったーーー・・・
< 23 / 170 >

この作品をシェア

pagetop