BITTER HONEY~女上司とイケメン部下の秘密結婚~
「そう軽々しく…言われても…」



「俺は自分の人生をそんなに軽く考えていませんよ。真剣にプロポーズしているつもりです!」



棗の瞳も声も真剣だ。


私だってわかってる…


「異動が嫌なら…結婚は秘密でも構いませんよ」


「…秘密って?」



「…プライベートでは夫婦でもオフィスでは赤の他人…それでいいですよ」



「棗…?」



「課長…エレベーター来ましたよ…」


目の前のエレベーターが軽快な音を弾ませ停まり、静かに扉を開けた。
< 47 / 170 >

この作品をシェア

pagetop