BITTER HONEY~女上司とイケメン部下の秘密結婚~
意気揚々とカラオケに行こうと反対側に歩き出す棗たちを見送り、私は駅に向かって歩く。




明るいネオンの光と賑やかな雑踏。



重低音の音楽を響かせて広告トレーラーが走り去っていく。



最近…売り出し中の人気アーティストのモノだった。



「課長!!」


私の後を誰かが追い駆けて来た。




「んっ?」



棗が雑踏をかき分けながら、私の元にやって来た。



眩いネオンの光を後光に立つ棗。




「どうしたんだ?」



「一緒に帰りましょう」



「えっ!?」


「それとも…二人で何処かに行きますか?」








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