BITTER HONEY~女上司とイケメン部下の秘密結婚~
棗の視線は下心がいっぱい。



「…本気にしました?」



「…別に…」



茹だるような熱さが全身に帯びて来る。



「…プロポーズの返事訊いてませんし、ちゃんと貰うまでは課長に手は出しません」



紳士的な棗の言葉に胸がきゅんと締まった。



あのプロポーズは本気なんだ…


返事を伸ばしてる自分に罪の意識を感じる。


キチンと棗に返事をしないと。



「…棗…」



「…青信号ですよ」



棗は私に性急に手を伸ばして、肩を抱く。


軽く触れられただけで…身体の奥が疼いた。



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