BITTER HONEY~女上司とイケメン部下の秘密結婚~
そのまま、二人で目の前の横断歩道を渡って、駅の改札へと向かう。




「…俺と中島さんの話してるのを見て…怖い顔してましたね」



「いや…それは…」



「嫉妬する奈有の顔もなかなか可愛いかった…」



「私は嫉妬なんて…」



「本当に?」



棗は私を意地悪く追い詰める。



「…嫉妬してた。私は…棗と親しげに話す中島さんに嫉妬していた」



私は堰を切ったように素直なキモチを白状した。



< 67 / 170 >

この作品をシェア

pagetop