BITTER HONEY~女上司とイケメン部下の秘密結婚~
「二人の時くらい…素直になってよ」



「棗…」



棗は抱擁の拘束を解いて、私の身体を自分の方にクルリと向かせて、抱きしめ直す。




私は棗の胸に抱かれていた…



「…やっぱり…年下じゃあ…甘えられない?」



棗の声が少し寂しげに訊こえる。



「そうじゃない…」



「じゃあ~どうして?」



棗の吐息と言葉が耳許を擽る。




「まぁ…いいや…俺は早く…奈有に触れたい…」




棗は熱っぽく囁いて、私の耳の後ろ、首筋に唇を這わせた。



「ん…ぁ…」


そこここを軽く吸われ、くすぐったくて声が漏れる。






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