その衝動の果て…【完】
「僕はお前の一部って?
僕はお前の乗っ取った器(うつわ)の人間と彼女の息子だ。
お前のニセモノなんかじゃない…」
僕はオヤジとカノジョの子どもではない。その事実を3歳の時に知った。
「お前はカノジョの子どもかもしれないけど、器の子どもじゃない」
「お前は人じゃない。カノジョを見守るためだけにこの世に僕が送り込んだ
僕の離し身(はなしみ)で僕の一部。だから役目が終わったら、
その存在自体が消えてなくなる。
何したって誰の記憶にもどんな記録にも残らないから、
役目さえ果たせば好き放題していいからね」
その言葉に僕は困惑した。その意味を知りたくてついいつもの癖、
アイツに集中してアイツの中をのぞこうとした瞬間、
僕はその場から弾かれたように飛ばされた。
ドサッという鈍い音。お尻に感じる痛み。
目の前にいたアイツは僕に向かって高笑いをする…
「ハッハッハッハッ…
無理だよ。そんなこと無駄だ。僕からお前はなんにも探れない。
当たり前だろう?だって僕はお前の主なんだから…
カノジョが死んだら、僕に吸収されて、はぁ~いおしまい。
お前はしょせんそんなくだらない存在なんだよ」
僕はお前の乗っ取った器(うつわ)の人間と彼女の息子だ。
お前のニセモノなんかじゃない…」
僕はオヤジとカノジョの子どもではない。その事実を3歳の時に知った。
「お前はカノジョの子どもかもしれないけど、器の子どもじゃない」
「お前は人じゃない。カノジョを見守るためだけにこの世に僕が送り込んだ
僕の離し身(はなしみ)で僕の一部。だから役目が終わったら、
その存在自体が消えてなくなる。
何したって誰の記憶にもどんな記録にも残らないから、
役目さえ果たせば好き放題していいからね」
その言葉に僕は困惑した。その意味を知りたくてついいつもの癖、
アイツに集中してアイツの中をのぞこうとした瞬間、
僕はその場から弾かれたように飛ばされた。
ドサッという鈍い音。お尻に感じる痛み。
目の前にいたアイツは僕に向かって高笑いをする…
「ハッハッハッハッ…
無理だよ。そんなこと無駄だ。僕からお前はなんにも探れない。
当たり前だろう?だって僕はお前の主なんだから…
カノジョが死んだら、僕に吸収されて、はぁ~いおしまい。
お前はしょせんそんなくだらない存在なんだよ」