恋はとなりに


翌日はスキップしながら大学に行った。
体が軽い。
恋って素敵。

ももちゃんに会ってすぐ「なんかいいことあったの?」

と聞かれた。自然と笑顔になってしまう。

昨日のことを話した。
ももちゃんも自分のことのように喜んでくれた。

世界が輝いて見える。河瀬君にも会って報告した。良かったねと言ってくれた。


足が地についていないような感覚だ。力が漲ってる感じ。

その日は講義も耳に入ってこなかった。

家に帰ってコウタのところへ行った。コウタはまだ制服姿のままで部屋でゴロゴロしていた。

コウタの顔を見たら色々な感情が蘇ってきて感極まった。辛い夏を共に過ごしてくれたし、カケル君の彼女を見てショックを受けてる時も一緒にいた。
意地悪なことも言われたけど、コウタが心の支えになっていたのは間違いない。

コウタは察しているようだった。
「おめでとう。ようやく夢が叶ったな。」
コウタは寝っ転がりながら無愛想に言った。

「ありがとう。」

色々言いたいのに言葉がそれしか出てこなかった。






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