恋はとなりに


「よし、朝食作ってやる!」


アニキは妙に張り切って朝ごはんを作り出した。

俺はテレビをぼーっと見ていた。


さくらが降りてきた。


いつもと違ってみえた。

アニキがいるせいだ。

そわそわしてるように見える。

アニキを探してるんだろう。


「おはよ。」

と言われて。とりあえず無視した。

さくらは次にキッチンに向かった。
キッチンからアニキとさくらの楽しそうな声が聞こえてくる。

俺のムカムカはマックスに達していた。

さくらが何気なく俺の隣に座った。

「アニキ帰ってきてよかったな。」

と嫌みを言って俺は部屋に戻った。


頭を掻きむしった。

苛立ち、心のざわつきどうしたらいいかわからない。





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