青空の下で
「青!」

「…空!」


太陽が眩しいほど私たちを照らしていた。

静かな海に波の音だけが響く。



「これで当分会えなくなるね…」

静かになる海を見つめながら私は言った。

離れ離れになるのは悲しかった。
でも、青の夢が叶うことはとても嬉しい。


でも、やっぱり悲しいことに変わりはない。



「でも、5年なんてあっという間だよ。絶対にすぐに帰ってくるから」


笑っていた。

満面の笑みで、何一つ曇りのない目でまっすぐ私を見ていた。



信じよう。その目を、その言葉を私は全て信じようと思った。


私もあなたを一生待つ。


5年後、10年後でもあなたを待ち続ける。


だからあなたも、私を待っていて。
きっと立派な先生になってみせる。


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