青空の下で
「上手いね、僕のバンドのボーカルにでもなって欲しいな」


私が歌い終わった時、誰かがパチパチと手を叩いて言った。


私はその声に聞き覚えがあった。

勢い良く振り向いた。


そこには5年前に別れた青の姿があった。


「……どうして……青」

私は自分の目を疑った。

「何だよその信じられないって目は。人がせっかく帰ってきたっていうのにっ……」


思いっきり抱きついた。


信じられなかった。

嬉しすぎた。

また青に会えたことが。


「お帰り…」

青の体に顔をうずめて言った。

「ただいま」


夢じゃない…

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