青空の下で

「ねぇ、紗知…」



お昼休み、私は屋上で紗知と一緒にお弁当を食べていた。



「えっ、何?」

紗知が食べる手を止めて、私を見た。



「紗知って、なりたいものとかある?」



「何よいきなり。どうしたの?今までそんなこと、全然興味無さそうだったのに」

私は、無意識のうちに、紗知に聞いていた。



我に返った私は、少し戸惑いながら、昨日の事を話した。一応青の夢は伏せておいた。




「へぇ~、そんなことがあったんだ~」


「うん…」


「で、そんな布崎君に憧れて、自分も夢だほしいと思ったってわけ」

ニヤニヤしながら紗知が言ってきた。



「そ、そんなんじゃないわよ!!」




私は、思わず大声をあげてしまった。見ると、紗知は口をポカーンと開けて、私を見ていた。
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