青空の下で
「でもさ、僕と君の名前会わせたら『青空』になる。今の空みたいに」


私は彼の言葉で上を向いた。



不思議だった、さっきまでは何にも思わなかったけど、今見ると凄く綺麗に見えた。



「ねぇ、青って呼んでいい?」

「もちろん。じゃあ僕も勿論空って呼んでいいよね?」

「まぁいいよ」
「まぁは余計だろ…」



青は、ふてくされたように言った。



「青も可愛いとこあんじゃん」
「っな!男が可愛いって言われて嬉しいわけないだろ!」



青は急に立ち上がって言った。
でもその顔は少し赤くなっていた。私は一瞬ドキッとした。



「まぁまぁ、そんなに怒鳴らないで…」
青はまた座りボソッと呟いた。

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