青空の下で
うっ…やっぱり紗知には、なんでもお見通しか…


「そっそうです…」


「ほらね。あんたすっごく考え込んでたから」

そう言われて、私は「やっぱり…」と言った。



でも、先生って案外いいかも。私も人に教えるの好きだし、紗知や大介のような笑顔も見てみたいしね。


「空?」



覗きこむようにして、青が言ってきた。私は青の顔を見て、顔が熱くなった。


「はっ早く宿題やろやろ!」


私は、焦って3人に言った。



びっくりしたー…急に覗き混んでくるなんて、不意打ちすぎだよ、ホントに…心臓がもたないよ…


私はそっと自分の胸に、手を当てた。すると、まだドキドキしていた。


「空ーここわかんないー」



紗知に呼ばれて、私は「わかった」と応えた。
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