青空の下で
「お前の方が可愛いよ………」




私にはそれが聞こえた。


私は顔が熱くなるのが分かった。



たまらなく嬉しかった。

胸の高鳴りが止まらないくらい。
止まってと思っても止まらないくらい鳴っていた。



「どうかした?顔赤いよ?」
青の声で私は我にかえった。



「何でもないわ…ていうか貴方こそ顔赤かったわよ」

私は嫌みでいってやったつもりなのに青は、

「本当?人に言っといて僕ってば恥ずかし」
そう、笑っていった。


すると、町の時計台の鐘が鳴った。




「あっ、私もう帰らなきゃ」
「そう?じゃあ俺も」



そういって私達は立ち上がった。
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