青空の下で
私たちは、ブツブツと喋りながら、教室へ向かっていた。



「あのクソ教師め…誰が面倒が大変だ!」


「でもまあ、面倒見るのは大変だけどね…」



「何を!青のくせに生意気だ!」

「大介うるさい、今僕ら以外皆授業中なんだけど…」

お決まりの喧嘩が始まった。大介も大介だけど、青も口出さなきゃいいのに…



「て言うか、いつのまに2人とも呼捨てするくらい仲良くなったの?」


「え?いつだっけ?」


大介が青に訪ねた。


「夏休みの、皆で海行った時だよ…」

呆れたように青が答えた。


「でもまあ、青のあの言葉感激だったよ。先生のあの顔、本当におもしろかったよ」

「うんうん。あの先生のあっけにとられた顔、ほんとにスッキリしたよ~」



と、いろいろしゃべりながら、私たちは2階へ続く階段を上った。
< 66 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop