青空の下で
でも、ゴール寸前で、思いっきりすっ転んで、けっきょく最下位になるは、保護者や全児童に笑われたり…

「っていう苦い思い出があるんだ…」



へ~青にも、そんな事が…ん?何か、同じこと、前にも…


「あ!それって、空に聞いた話とそっくりって言うか、そのままじゃん!」

そうでした、私の話そのものだった。唯一違うところと言えば、青の話では、お母さんやお父さんは恥をかいていないというところ。まあ、どうせ、お父さんは仕事、お母さんは男遊びでもしていたんだろう…と、自分の中で納得していた。


「へぇ~…」

「な、何よ…」

「べッつに~ただ、面白いな~って思ってね」

「なっ!青こそ同じじゃない!」


と喧嘩していると、一個目の種目開始の放送がなった。

「おい青、次男子騎馬戦だから集合だってよ!」
「分かった!じゃあ僕行くよ」






そう言って青は走って行った。私は青に向かって大声で「頑張れ!!」と叫んだ。
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