青空の下で

騎馬戦

『プログラム2番、2年生男子騎馬戦。』

放送と共に、2年生男子が、入場してきた。皆入場し終わると、それぞれの場所絵移動しだした。



私は、男子達の中から、青を探していた。


「空!あそこにいるの、布崎君と大介じゃない!?」

紗知が指さす方向へ、視線を移した。


「え!?どこ!?」
「あそこよ!」



言われて、目をよく凝らしてみた。そこには、紗知が言ったように、青と大介がいた。

青と大介は同じ場所に並んでいた。きっと同じチームなんだろう。


「はっはーん…あの体系からすると、布崎君が1番前で大介がその上に乗るんだな」

ニヤニヤしながら、紗知が言った。というか、その顔は何かを企んでいるか、何かを悟っているかのような笑みだった。



「紗知…何かすっごい顔してて怖いんだけどさ…何か思いつきでもしたわけ…?」

「へっ?思いついたっていうかさ」
「違うんだったら何だっていうのよ?」




私は紗知に、問い詰めるようにして顔を近づけた。
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