青空の下で
そして、観念したように紗知が「わかったわかったと」言って私に話してくれた。


「あの2人がいると、絶対にハチマキ取られないから面白いんだよね」

絶対にハチマキが取られない?何で?どうして?


「まぁ、そんな顔するのも無理ないかな」

私の気持ちを読んで紗知が言った。



「あのね、まず大介が上に乗ってるとねもし、ほかの男子共が大介のハチマキを取ったとするじゃんか」

私はコクコクとうなづきながら聞いていた。


「すると、その男子は大介のハチマキを取ったせいで、女子達から喧嘩を売られる。さらに、
女子に嫌われちゃうからまぁ、一足二鳥の逆みたいなもんだよ」

「一足じゃなくって、一石ね…」


折角いいこと言ってると思ったのに、最後の最後でこうとは…全く…本当に紗知らしいよ

「で、大介はわかったけど、青はなんで?」

「布崎君?布崎君はね何ていうか、一緒にいて思ったけど、何ていうか結構やばいオーラ出してんのよねー」


わかります。それものすごーくわかります!私だって初めて青と会ったときに、初めは地味だと思ってたら、口を開くともう大変!
ドSッ気が溢れ出してるっていうのかな…もうそのくらい、やばいんじゃないかとその時気づきました。




心の中で私だ納得していると、開始のホイッスルが運動場に鳴り響いた。
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