青空の下で
ホイッスルと共に皆は一斉に相手チームへと攻め込んでいく。私は本当に馬が人を上に乗せて戦っているのかどうかは分からないが、そんな風に見えた。



そして、青と大介の方をてみると、その光景はとても凄かった。紗知の言った通り、ハチマキが取られていないだけじゃなく、相手がひるんでいるところを突いて、すかさずハチマキを取っていた。


私が唖然としているところに、紗知が言った。


「ほらね言った通りでしょ。あそこのグループは、ハチマキ取られないって」

「…うん…めっちゃくちゃ凄い…」

「でも、私もあそこまですごいと思ってなかったよーあれならもう、うちのチームの勝ちじゃない?」



紗知がニヤニヤしながら言ったが、今度ばかりは私も否定しなかった。


だって、私もそう確信していたから。

そして、終わりのホイッスルが鳴った。結果は




10対3で、私のチームの圧勝だった。

そして、青と大介が帰ってきた。大介の方はニヤニヤしながら、青はこんなのは普通と言った


ように大介の後ろから歩いてくる。





「やぁやぁお二人さん。俺たちの活躍見てくれたかな?」

調子に乗った大介が私と紗知に言った。

「あんなの勝てなかったら逆におかしいと思いまーす!」


紗知は大声で言った。
きっと大介の態度が気に食わなかったのだと思う。
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