青空の下で
「うっ…!そっそれは…そのだな…」


「何なのよ…」

戸惑う大介に、紗知はきつく問いかけた。



「そう!お前らが信用しなかったから!だから勝てなかったんだぞ!」

「はぁ~!?何なのよそれ!?」



紗知の言う通りだ。大介のやつ、私たちが信用しなかったから勝てなかっただと!?


そんなのあんたの…
「只の被害妄想じゃんか」



青が言った。


「そうだそうだ!布崎君もっと言ってやれ!」

「青までまた二人の味方するのかよ~」


半泣き状態で大介が青にすがった。



「って空の顔に書いてあったから、そのまま言っただけ」

「えっ!私また顔に出てたの!?」

「うん。めっちゃくちゃわかりやすく出てた」



は、恥ずかしい!もう、私ってなんですぐに顔に出ちゃうんだろ…

少しだけ、自分に嫌気がさした気がした。


ふと周りを見渡すと、凄く気まずい空気になっていた。


「まぁそんなことはほっといて、競技見よ」

と青がそんな気まずい空気を一瞬にしてはらってくれた。


わたし達は軽く頷いて競技を見ることにした。
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