青空の下で
嫌だ嫌だ嫌だ…

誤解したまま行かないでよ!


「違うの!!」

「えっ…?」


「私が好きなのは青だよ!」

えっ?私今なんて言った?

青のことが好きって言った?えっ?
つまり私告白しちゃったの?


そう思うとまた、大粒の涙がボロボロと出てきた。

フラれると思ったから…


でもその時、私の体を温かい物が包み込んだ。


「青……?」

青だった。

「それならそうと早く言いなよ…。僕だって空のことが好きなんだから…」


その言葉を聞いた瞬間、今度は静かに涙が伝った。


聞き間違いじゃないよ…ね?

「嘘だ!だって青志穂ちゃんと一緒にどっか行ってたくせに!」


私は信じられなくて言ってやった。

というか信じたくても信じることができなかった。



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