青空の下で
「えー!2人とも同じ大学行かないの!?」


紗知は驚いて目を丸くした。

でも、別の大学に行くってわけでもないし。
私、教職員免許取るための学校行きたいし…。

まぁ、学校が違うってだけならまぁ、いいかなと思ってる。





***




学校の帰り、私と青は横に並んで海を眺めていた。

青に『言いたいことがあるから』と言われ、連れてこられた。

「ミュージシャンになるために、僕アメリカに留学することにした」



アメリカに?

「何年ぐらい?少しだよね…?」


青は黙ったまま、下を向いていた。

「5年くらいかな」

「って事は、お父さんから許可貰えたんだね」

私は笑顔で青に言った。

コクっと頭を縦に振った。



「そっか良かったね」なんて言いつつも、心の中では行かないで何て思った。

わがままを言っても、駄々をこねてでも引き止めたかった。

行かないで!お願いだから!って……。






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