眼鏡越しの恋



「ああ、じゃあ後でな」


私の答えを聞いて、瀬能君は無表情のまま、昇降口から出ていった。
その後ろ姿を見ながら、私は認めたくないこの感情の意味をはっきり自覚していた。







――――…私は瀬能君が、好きなんだ。





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