恋ノススメカタ
そろそろ試験勉強もしないといけないし
憂鬱な時期がやって来ます。
まぁ、日課のウォッチングはもちろん継続中。
(趣味だし)
桜とのやり取りも相変わらず。。
最近は、翔平君ともお昼を一緒に
食べるようになり
その都度、恋愛の極意みたいなものを
語ってくれるんだけど
興味がないので、とりあえずスルー。
何を翔平君に言ったんだい?桜さん。。
ごちゃごちゃ言ってる二人を背に
奥村新を見ている。
奥村新のファンには申し訳ないけど、
そこいらのファンよりヤツの様子に詳しいと思っています。
今日は朝からスマイルの調子がおかしい。。
ヤツを囲んでベラベラ喋ってる女子達は気づいていないんだろうか?
暇さえあれば集ってるだろうに。
一生懸命喋ってるファンに
笑顔で答えてはいるものの
なんかモヤモヤする。
「ナンカチガウ!!」
頭の中で考えてた事が、思わず口に出た。
ガタンと席を立ち、奥村新に向かって歩いていく。
「雪!何?どうしたの?」
振り向くと桜はビックリしてるし、翔平君も頭の上に?。
説明は後でいい。
とにかく、奥村新のところに。
って、我に返って、しまったと思った。
ヤツの前に立ってる自分。
ファンは睨んでるし、
ギャァギャァ騒いでる。
「糸井?」
奥村新はそう言って私を見つめていた。