愛を囁いてもいいですか。
『相変わらず鈍いわねー。来るって言ったらアレしかないでしょうに!』
「はぁ?」
全く分かっていない私に、母はもう耐えられなくなったのかーー
『アンタに、縁談の話が来てんの!』
一気に捲し立てた。
「今、何て?」
『だーかーら、アンタに縁談話が来てんの!』
「っ…はぁーっ‼?」
ガタッ
あまりの衝撃に、私はイスから立ち上がった。
え、縁談って…
まさか、まさか……っ
「私が、お見合いっ?」
嘘でしょーーっ⁈