愛を囁いてもいいですか。
46対45
『美沙子、ナイスシュート!!』
鳴りやまない歓声と、駆け寄ってきた皆に抱きしめられながら、私は掲示板を見つめていた。
『さすがキャプテン!』
「えっ、ちょっと!?――わっ!!?」
『バンザーイ!』
初勝利の実感がわかないままに、私はなぜか胴上げされた。
『バンザーイ!バンザーイ!』
「ちょっ、私、高所恐怖症――わわっ」
皆の気持ちは嬉しかったけれど、胴上げされた気分は最悪だった。