巡り愛
翌朝、いつもはない温もりを感じて目を覚ますと、すでに起きていた圭さんが私の顔を嬉しそうに見下ろしていた。
目が覚めて、すぐ目の前には綺麗な圭さんの笑顔・・・・・
私はいきなり鼓動が大きく跳ねて、顔を真っ赤にして覚醒した。
朝いちから、触れるほど間近で見る圭さんの笑顔は心臓に悪い。
ドキドキして、まともに視線を合わせられない。
「おはよう、あい」
そんな私の様子を嬉しそうに見つめて、圭さんは私の頬にキスを落とす。
「お、おはようございますっ」
私は跳ね上がる鼓動とますます真っ赤に染まる頬に動揺して、返す言葉も上擦ってしまう。
「寝起きから、あいは可愛いね」
クスクスと吐息を零すように笑う圭さんは、私の頬の熱を確かめるように緩やかに指を滑らせた。
「―――――っ」
その笑顔があんまりにも色っぽくて、その指先がとても優しいから。
私は堪らなく恥ずかしくて、でもすごく幸せで・・・
隠すように圭さんの胸に顔を埋めた。
「ホント・・・可愛すぎ」
圭さんは嬉しそうに笑うと、顔を埋めた私の額にチュッと音を立てて、キスをした。