蓮杖探偵事務所の飄々事件簿
「冴子」

椅子に座ったまま、足を大きく開く俊平。

「僕の足の間に跪けよ」

「……!」

彼の言葉の意味する所が、冴子にも理解できた。

足の間に跪けば、ちょうど俊平の股の間に自分の顔が来る。

つまり…。

「早くしろよ冴子、今は『放課後』だぞ?」

いつもオドオドしている頼りない俊平が、生徒会長である自分に横柄な態度を見せる。

その事に苛立ちを覚える反面、それでも言いなりになるしかない自分に妙な興奮を感じている。

(私も…雛罌粟さんの事を変態だなんて言えないかもね…)

言われるまま、冴子は俊平の足の間に跪いた…。

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